~職場で感じる不公平~
職場で周りの人と自分を比べて、
「なぜか私だけ軽く扱われている気がする」
「私にだけ当たりが強い気がする」と悩む人は少なくありません。
先日も、そんな切実な相談を受けました。
客観的に彼女の話を聞き、様子を見ていると、ある一つの特徴に気づきました。それは、
「人からの注意やアドバイスを、必要以上に真に受けて、深く気にしてしまう」ということです。
実は、この「真面目で傷つきやすい」という優しい性格こそが、皮肉にも周りからの言葉を過剰に引き寄せる原因になっていることがあります。
それって,なんだかすごく損してる感じだし、真面目で優しい人の味方になりたい、守りたい派の私です。
なので、そこから抜け出すヒントについて考えてみます。
1. 「真に受ける人」の周りで起きるコミュニケーションの罠。
注意されたことを真剣に受け止め、反省する姿勢は素晴らしい美徳です。
しかし、これが過剰になると、周囲の動きに変化が生まれます。
人間には、「自分の言葉が相手にどれだけ響いているか」を無意識に測る習性があります。
アドバイスをした際に、相手が激しく落ち込んだり、過剰に恐縮したりする姿を見ると、周囲はこう感じます。
「この人は私の言うことをすごく真剣に聞いてくれる。」
「もっと教えてあげなきゃ、もっと良くしてあげなきゃ。」つまり、周りは悪気なく
「この人には忠告してあげる甲斐がある。」と思ってしまい、結果として彼女にばかり様々なアドバイスや小言が集まるようになってしまうのです。
2. 「アドバイス過多」が「軽く扱われている」という錯覚を生む。
周りからすれば「良かれと思っての親切な忠告」や「ちょっとした指摘」かもしれません。しかし、受ける側にとっては、毎日、大量の言葉の弾が飛んできます。
自分にばかり注意が集まる状態が続くと、本人は
「私だけがダメ出しされている」
「他の人より下に見られ、軽く扱われている」と被害的に受け止めてしまいます。
こうして、本人が真に受けて気にする→周りが「もっと言ってあげよう」と忠告を増やす。
本人が「また言われた、軽く見られている」と傷つくという、誰も幸せにならない「悪循環」が完成してしまうのです。
3. 悪循環から抜け出すための「スルースキル」
もし、あなたがこのループに陥っていると感じるなら、必要なのは「もっと頑張ること」ではなく、
「適度に受け流すスキル(スルースキル)」です。
職場で飛び交う言葉は、あなたの人間性を否定するものではありません。
多くは、その場の業務を円滑に進めるための「ただの記号」や、発言者の「その日の機嫌」によるものです。
言葉のすべてを胸の奥まで入れず、「あ、そうなんですね、ありがとうございます」と、心の表面でピンポン玉のように軽やかに打ち返すイメージが必要です。
あなたが少し「良い意味で図太く」なり、注意されてもケロッとしているようになると、周りも「あ、このくらい言えば伝わるな」と安心し、必要以上の忠告は自然と減っていきます。
終わりに真面目で他人の言葉を大切にできる人は、素敵な能力を持っています。
だからこそ、そのエネルギーを自分を傷つけるために使うのはもったいないことです。
「軽く扱われている」と感じたら、まずは「あっ、また私、人の言葉を真に受けすぎてない?」と振り返ってみてください。
少し自分の気持ちに気付いて、その状況に距離を置くことで、職場での呼吸がぐっと楽になるはずです。