~不安と上手に付き合うために~
私たちが生きる現代は文明が発達し、便利でとても豊かです^^
特に日本では「食べるものがなくて死んでしまう」という事はほとんどなく、衣食住も整い、医療も国保という制度のおかげで、簡単に受診できる。
交通も通信も発達し、昔に比べると安全で快適な生活を送れてるはずである。
それなのに不安を抱える人は増えているように思います。
でも、人が不安を感じる事!それは脳科学的に当たり前の事のようです。
人間には生まれながらにして「不安を感じる力」が本能として備わっているからです。
5つある基本的欲求の1つですね^^
人間が生まれながらにして備わっている基本的欲求、そのベースにドンとあるのが
生存の欲求です。
生まれたての赤ん坊が、誰に教わるわけでもないのに、ミルクを求めることなどが、DNAに組み込まれているのです。
そして、生きるための「危険から身を守るセンサー」、それがが不安なので、それ自体悪いものではありません。
例えば一人で夜道を歩く時、少し緊張するのは不安が安全を守ってくれている証拠です。
不安があるからこそ、慎重になり、怪我や事故から守られ生き延びてこられたのです(不慮の事故はありますが)
けれど、問題は「原因の分からない不安」です。
昔なら、飢えや戦争といった明確な危機による不安でしたが、今の私たちは見えない漠然とした不安を抱えています。
今現在、働いて、健康で、住む家もあり、社会にも溶け込み、五体満足、不自由のない生活を送っているのに将来への不安、健康への不安、老後への不安、社会情勢・・・・目に見えない不安をどんどん膨らませています。
先日、お話ししたある女性は、健康、平均以上の所帯年収、義両親とも良好な関係、家族4人でたまに旅行に行く、家族ぐるみで付き合う友達がいて夏場は数回、キャンプも行く・・・・でも不安であるいう相談でした。
なにが?と尋ねても「分かりません」との答えです。
不安の妄想がどんどん膨らんで行っている様子ですが、膨らませているのはご本人です^^;
この不安は、【いつまでこの幸せが続くのか?】
【いつまでもこのままであってほしい】という欲求から生じるものでもありますね。
ではどうすれば不安と上手に付き合っていけるのでしょうか?
かくいう私も、不安を感じやすい質です(でした??)
重要なのは「不安を無理やり消そうとしないことです」
不安を感じた時に
「こんな気持ちはいけない」
「弱い自分はダメだ」
と強く否定してしまうとかえって不安は強くなります。
そんな時は、じっと自分の今現在、不安を感じている感情を見つめると、消すべき感情ではなく、
受け止めるべき感情、
あるいはすくい取るべき感情に変化します。
先にも言ったように不安はDNAに組み込まれているので、完全に無くならないものです。
しかしうまく付き合えば、自身を守り前に進む力に変わるはずです。
不安を敵視するのではなく、それを抱えることなく、横にポンと置いておく^^
そこにそれがあっても構わない、と思うことで穏やかに生きていけそうに感じます。
漠然とした不安が出てきた時には、
少しでも「仕方ない、ここに置いておくか…」位になれればいいですね。
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