知人と雑談していた時の事です。

会えば、お互いの立場を尊重しながらも、裏表なく、忌憚のない意見を言い合い合う仲です。

何からそんな話の流れに行ったのか、忘れましたが、知人が

「癌や、病気になったりする人は、日常的に人を恨んだり、邪な考えを持っている。」

健全な心の持ち主は、体も健康になる!と、言い放った!

 

違う意見であっても、大抵は

「人それぞれ、考え方は色々」とかわすのたが、この時は、大いに引っ掛かった!

 

父がよく「川のモクみたいに何にでも引っ掛かるな!」と言ってたのを思い出す😅

 

しかし、聞き捨てならん!

「それは、おかしな考えやね!そんなことは誰にも分からんことやろう!」と、反射的に出てしまった!

 

今、世界中にどのくらい、癌や病と向き合っている人達がいるだろう?

 

知り合いの看護師は以前、癌病棟に配属されて、若い子達が亡くなって行く姿をみるのが、悲しくて仕方なかったとつらくてしかたなかったと。

 

親戚にも、幼子を残して癌で亡くなった叔母がいたし、高校を卒業間際でなくなった従兄弟もいた。

癌で亡くなった知人もいた。

私くらいの年齢になると、そういう経験は少なからずあると思う。

先の知人の言葉は、そういう若くして病に倒れた人に対して、何の尊厳も感じられない。

片寄った思いであり、偏見以外の何モノでもない。

 

脳化学で、いう認知バイアスがかかっている状態です。

これを聞いたとき、思い出したのが、昔、TVで占い師の細木かずこ(このオバサン、苦手なタイプだったなぁ〰😅)が、小学生の質問に答えるコーナーで、

低学年の男の子が

「人はなぜ、病気になるのですか?」と時いた時の答えが

 

「人に意地悪したり、悪いことを言ったり、お父さん、お母さんの言うのとを聞かないと病気なるよ。」

「だから、お父さん、お母さんの言うことをちゃんと聞いて、良い子でいなさい」

 

だったのだ!

 

TVの前で、倒れそうになったのを覚えている。

何故、これを放映するのだ?

恐ろしい!おぞましい答えなのに。

 

 

この無垢な男児は、病気の人を見て、労るのコロロが生まれるのだろうか?

 

病気の人を見て「あの人は悪い人だから病気になったのだ!」と思わないだろうか?

確かに生活習慣病と呼ばれるものは、生活のしかたと関係あるかも知れないが、病気と生きざまは関係ない。

 

ちゃんと、親御さんが修正してあげて!とゾッとしたものです。

 

私に全否定された知人は、それでもブツブツ何やら言ってましたが、きっと、そのようなことを書いてる本を読んだのでしょう。

1人の書いた本を読んで、ソコに正解があると思い込むのは非常に危険です。

 

本もインターネットの情報も、個人の考えに過ぎないので、右の思想があれば左の思想もある。

 

 

モヤモヤと分からないことを決めつけるのは、本当に危険であり、愚かな事です。

 

とは言え、自分もそうなっていないか?自戒の意味も込めて、言う。

極端な片寄り思想は危険である!

 

1冊の本を読んだら、その反対の意見の本も読むようにしよう、と、どこかの教授がいってましたが、そうしたいものです。

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